金木犀のブランマンジェ

秋の香りを食で楽しむ

風に乗ってふんわりと漂う金木犀の甘い香りに秋の深まりを感じます。
今年もたくさんの可愛らしい小さな花をつけた院内の金木犀。この季節ならではのメニューをお届けしようとスタッフ皆で花を摘み、シェフがシロップにしてくれました。シロップをたっぷりとかけた「金木犀ブランマンジェ」をおやつにご提供しました。

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アルテミスの金木犀と花摘みの様子

金木犀ブランマンジェ
ブランマンジェは、ぷるぷるの食感とやわらかいミルクの風合いが特徴のフランス生まれのデザートです。金木犀の甘い香りと合わり、秋限定の味をお楽しみいただけます。
シロップは白ワインと砂糖を煮立たせてから金木犀を入れ、弱火でゆっくりと煮ることで香りを抽出。煮えたら熱いうちに保存瓶に入れて冷ますことで、香りが飛びにくくなります。完全に開いた花は香りが飛んでしまっているため、摘む時は咲きかけの花を選ぶのがポイントです。

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金木犀ブランマンジェ

患者様の感想

・これって本物の金木犀ですか?
・見た目がかわいかったです
金木犀って食べれるのですね!初めて知りました
・美味しかったです。金木犀の香りが少し残っていました。
・色も花も秋っぽくて良かったです
・花の感じがさっぱりしてて甘すぎなくて美味しかったです 

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秋の香りをご堪能いただけて嬉しく思います。
シロップだけでなく桂花茶やジャムにもできる金木犀。咲くのも散るのもあっという間ですが、食品としてアレンジすることで長時間香りを楽しむことができますね。

秋冷が日ごとに加わる時季ですので、お身体を大切になさってください。

お月見スイーツ 粟ぜんざい

朝夕の風に涼しさが感じられるこのごろ、いかがお過ごしでしょうか。
9月21日は十五夜でした。中秋の名月とも呼ばれ、1年で最も美しいとされる満月が見える日。時代や地域によってお月見の風習は様々ですが、秋の収穫物を供えて実りに感謝したり、月に見立てた丸い団子を食べて楽しんだり今でもたくさんの人々に親しまれている秋の風物詩です。本日は十五夜にちなんで、おやつに「粟ぜんざい」をご提供しました。

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粟ぜんざい

< 粟ぜんざい >
秋の夜空に輝く月をイメージした粟ぜんざい。やわらかく蒸した黄色のもち粟にじっくり炊いた濃厚なこし餡を添えました。プチプチのもち粟となめらかなこし餡が口の中で重なり、上品な食感を楽しめます。粟は穀物の中でもビタミン、ミネラルのバランスが優れた食品です。腸内環境を整える食物繊維や鉄も豊富に含まれており、産後の体をサポートしてくれます。こし餡といっしょに食べることで小豆に含まれるカリウムの効果も得られ、浮腫み軽減にも繋がります。

↓ 以前のブログ記事で、粟ぜんざいのレシピと効能を紹介しています

 

患者様から感想をいただきました

・甘さがちょうど良かったです。
・今日は十五夜なのですね!ぜんざいが満月になっていて綺麗でした。
・お碗の蓋開けて十五夜だ、と気づきました。季節感あって良いですね。
こしあん好きなので嬉しかったです。
・見た目も綺麗で味も美味しいです。
・粟を初めて食べました。もっちりしてて美味しかったです。
・出来立てで温かくてとても美味しかったです。
・甘いもの欲していたのでより美味しく感じました。 

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十五夜ならではの季節感を感じていただけて何よりです。

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4階ホール入口のディスプレイ

院内にも十五夜の飾り付けを行いました。ススキやお団子とともに、この時期に収穫される季節の野菜や果物(柿、さつまいも、かぼちゃ、りんご)をお供えし、健康と豊作を願いました。
皆様におかれましても実り多き秋となりますことを、心よりお祈り申し上げます。

沖縄御膳

9月は秋雨前線の影響で少しぐずついた天気でスタートしました。涼しくなってホッとしているところもありますが、夏バテは秋に出るとも言われています。気温差の激しい今こそ体調管理に気を付けていきたいですね。

アルテミスの人気メニュー

さて、今回は沖縄御膳を紹介します。沖縄料理は暑い地域の郷土料理なだけに夏バテ対策のメニューがたくさんあります。沖縄御膳はソーキそばをメインに、疲労回復や体の防御機能向上に効果的なメニューを揃えています。

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沖縄御膳

< ソーキそば >
”ソーキ”とは豚のあばら肉のことです。ソーキの旨味が溶け込んだスープはコクがあるのにあっさり。あと引く美味しさで、患者様にとても好評です。
豚肉にはビタミンB1が多く含まれています。ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える働きをする栄養素で「疲労回復のビタミン」と呼ばれています。たんぱく質ビタミンB1を摂れるソーキそばは夏の暑さに疲れた身体におすすめの一品です。

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ソーキそば

< もずくの天ぷら >
沖縄で一般的に食されている”太もずく”を使った天ぷらです。太もずくは、太くて強いぬめりが特徴です。天ぷらにするともちもちした食感になり、とても美味しいです。
もずくに含まれる食物繊維は善玉菌の栄養源になって腸内環境を整えます。腸には免疫細胞の70%が集まっており、外部から入ってきた病原菌を排除するシステム「腸管免疫」が存在します。腸内環境を整えると「腸管免疫」の機能を高めることができます。

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太もずく

< にんじんしりしり >
人参と卵を炒めた沖縄県の郷土料理です。沖縄で「しりしり」とは千切りを意味します。人参はβカロテンが豊富です。β-カロテンは体内でビタミンAに変換されて作用し、皮膚や粘膜を健やかな状態に保ちます。さらに有害な活性酸素から身体を守る抗酸化作用があります。βカロテンは熱に強く、油といっしょに摂ると吸収率がアップします。そのままでは嵩張って量が食べられない人参も、炒めるとかさが減るので、にんじんしりしりはβカロテンを効率よく摂取できる料理と言えますね。

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にんじんしりしり

< サーターアンダギー >
沖縄御膳の日のおやつは揚げたてのサーターアンダギーを提供しています。サーターアンダギーは沖縄生まれの揚げドーナツで、結婚式などお祝い事にも振舞われる縁起の良いお菓子です。カリッと揚がったドーナツからは黒糖の香りがたち、かじれば思わず笑顔になってしまいます。

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サーターアンダギー

患者様から感想をいただきました

・美味しくて全て完食しました!
・スープがあっさりといて食べやすかったです。
・豚肉がとろとろで美味しかった~。
・沖縄、夏らしい感じが良かったです!
・もずくの天ぷら初めて食べました、不思議な食感でした。
・にんじんしり美味しくて家でも作ってみようと思います。
・手作りのサーターアンダギーに驚きました。揚げたてで温かくて美味しかった。おやつまで沖縄感があって良かったです。

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沖縄御膳を喜んでいただき、私たちも嬉しい限りです。季節の変わり目、皆様がご健康に爽やかな秋を満喫できますように。

 

ひまわり御膳

夏限定オリジナルメニュー

まだまだ蒸し暑い日が続きますが、皆様お障りなくお過ごしでしょうか。
夏を象徴する植物の一つに「ひまわり」があります。漢字では「向日葵」と書くように、成長期のひまわりは、太陽を追って花の向きを変えていきます。光に向かってぐんぐんと成長する姿はとても前向きな力強さを感じますね。患者様には夏の特別メニューとして、暑さも和らぐような爽やかな彩りの「ひまわり御膳」をご提供しました。

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ひまわり御膳 

大豆ミートの冷製葱塩ラーメン >
鮮やかな緑色をした葱塩スープの中心に、黄色い麵と肉味噌(大豆ミート)、ひまわりの種を添え、草原に咲くひまわりをイメージしました。大豆ミートの肉味噌は消化が良く、冷たい麺と合わせることで、涼しげで身体にもやさしく夏にぴったりの一品です。

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大豆ミートの冷製葱塩ラーメン

< 鶏の唐揚げ >
国産鶏もも肉をカラっとジューシーに揚げました。食べるとスタミナがつき、夏バテにも効果があります。

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鶏の唐揚げ

< 豆苗とザーサイの和え物 >
豆苗は母乳に必要な”葉酸”を豊富に含んでいます。ザーサイは食欲増進や消化吸収を高める効果があり、産後の身体を内側から支えます。

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豆苗とザーサイの和え物

< ぷるぷる食感のゼリーみたいなマンゴーシャーベット >
ひんやり甘い、マンゴーの果肉と練乳のシャーベットです。最初はシャリッとした食感ですが、溶けるとゼリーのようなぷるっとした舌ざわりを楽しめます。

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ぷるぷる食感のゼリーみたいなマンゴーシャーベット

患者様から感想をいただきました

・黄色と緑で見た目がきれいでした。
・ひまわり!とすぐにわかりました。目で楽しめて味も美味しかったです。
・緑のスープにびっくりしました。食べてみたら美味しくてさらに驚きました。
・ラーメンがひまわりでスープが緑の葉になっている工夫が凄いです。夏らしくて楽しめました。
・冷たい麺がとても良かった。食欲が無かったがさっぱりとしていて食べやすく全部食べれました。
大豆ミートはお肉みたいで大豆と気づきませんでした。ヘルシーなところが嬉しかった。
・葱塩スープがとても美味しかったです。
・全て美味しい大満足な献立でした。夏の思い出の一つになって良かったです。写真も撮りました。
・初めて食べる味でした。葱の緑なのに葱臭さが全くなくてとても美味しかった。
・ラーメンはさっぱりで唐揚げはしっかり味がついていてバランスがちょうど良かったです。

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工夫を凝らしたメニューにたくさんの感想を頂けてとても嬉しく思います。
栄養をしっかり摂って残暑を乗り切っていきましょう。

猛暑から急に雷雨になったりと安定しない天気が続きますが、体調に気をつけてお過ごしくださいね。

七夕の特別ランチ

7月7日は七夕

梅雨明けが待ち遠しい今日この頃、皆様いかがお過ごしですか。
今年も年に一度の七夕の季節がやってきました。院内のエントランスでは笹の葉と短冊を用意し、来院した方々に楽しんでいただきました。患者様には七夕をイメージしたオリジナルメニューをご提供しました。

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エントランスの七夕飾り

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4階ホール入口にも飾り付けを行いました


7月7日の特別ランチメニュー

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華やかな七夕ランチプレート

< 七夕そうめん >
患者様が七夕気分を満喫できるように、天の川に見立てたそうめんの上に星形にカットした紅芯大根で彩りました。かつおと昆布の出汁をベースとしたつけ汁で、野菜や豚肉も一緒にさっぱりとお召し上がりいただけます。

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七夕そうめん

< 握り寿司 >
まぐろ漬け、サーモンの酢〆、煮いかの三種です。自家製のガリは優しい酸味で爽やかな味わいです。

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握り寿司

< 鱧ちり梅肉がけ >
旬の鱧を添えた見た目も涼しい一品です。自家製のカリカリ梅と梅酢ジュレの爽やかな酸味がアクセントです。産後の疲れの回復に、鱧の良質なたんぱく質と梅のクエン酸がぴったりです。

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鱧ちり梅肉がけ

患者様から感想をいただきました

・七夕ですね!かわいい。
・カラフルなそうめん初めて食べました。オリーブや梅、レモンなどの種類にも驚きました。
・鱧の梅のジュレがおいしかったです。
・そうめんといっしょにお肉と野菜があったおかげで最後まで飽きずに食べれました。
・お寿司妊娠中ずっと我慢していたので嬉しかったです。味付きでおいしかったです。
・お寿司が3種類全て美味しかったです。
・病院でお寿司食べれると思いませんでした。すごく嬉しかったです。
・見た目もかわいくて味も美味しくて全部完食しました。
・綺麗な色のそうめんと星形の野菜、細かいところまでかわいかったです。
・麺も冷たくてさっぱりとしたメニューだったので食べやすかったです。
・そうめんと鱧の小鉢が夏っぽくて季節感が味わえるところが嬉しいです。
・見た目が綺麗で写真撮りました。記念になりました。

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皆様に喜んでいただけてとても嬉しく思います。
これからも見て楽しく美味しいメニューを提供してきます。

連日の梅雨空ですが、健やかな日々をお過ごしください。

アルテミス産ジューンベリー

色とりどりの紫陽花に梅雨の訪れを感じるようになりましたが、つつがなくお過ごしでしょうか。

 毎年この時期になると、院内の花壇ににあるジューンベリーがたくさん実をつけます。ジューンベリーとはバラ科ザイフリボク属の総称ですが、6月に実を熟すことからこのような名前がついているそうです。

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ジューンベリーはそのまま食べるとやや甘いくらいの果実ですが、ジャムにすることによって香りがよく濃厚な味わいになります。収穫してすぐシェフがジャムとコンフィチュールを作ってくれました!

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 今回はこのジャムとコンフィチュールをパンナコッタのソースにして提供しました。

f:id:kiyosenomori:20210605093940j:plain 濃厚なパンナコッタにジューンベリーの甘酸っぱいソースの組み合わせは、初夏を感じさせる爽やかなデザートです。 「ジューンベリーという実を初めて知って初めて食べました、甘酸っぱくて美味しかったです。普段食べれない食材を出していただけることが嬉しいです。」「ブルーベリーかな、と思ったらジューンベリーというものがあるんですね。甘さ丁度良く美味しかったです。」と、患者様に感想をいただきました。喜んでいただけてとても嬉しかったです!

 

ジューンベリーには、アントシアニンが含まれています。アントシアニンは抗酸化物質の一つとして注目されています。私たちの体の中にはフリーラジカル活性酸素といった酸化力の強い物質が存在します。普段、血圧の調整をしたり、体内に侵入したウイルスを攻撃したりと私たちの身体を守ってくれています。しかし、老化やストレスなどにより体内で異常に増加してしまうと不必要に体の酸化が進み、さまざまな疾病を引き起こす原因となる場合があります。そんな酸化を抑制したり、活性酸素そのものを取り除いてくれるのが、抗酸化物質です。ジューンベリーは抗酸化物質のアントシアニンを多く含むだけでなく、マンガンやカルシウムなどミネラルも豊富に含んでいます。美味しく、栄養価も高いというのは魅力的ですよね!

 

気が付けば衣替えの季節。季節の変わり目に体調を崩されませんよう、お気をつけてお過ごしください。

2021年 こどもの日

ゴールデンウイークも過ぎ、日差しの強さから夏へ向かっているのを肌で感じるようになりました。コロナ禍でのゴールデンウィークは制限も多かったと思いますが、皆さま穏やかにお過ごしでしょうか。

5月5日、こどもの日のお祝いに特別ランチを提供しました。

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焼きたてパン・桜香る鯛とあさりのカルトッチョ・南瓜と茄子のチーズ焼き

シェフのおすすめサラダ・野菜のコンソメスープ・柏餅



 桜香る 鯛とあさりのカルトッチョ

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カルトッチョとは紙で包んでオーブンで焼き上げる調理法のことで、イタリアの代表的な料理です。包み込んで蒸し焼きにすることで、食材が水分を保ったままふっくらし、旨味も逃げません。今回はこどもの日のお祝いに、桜塩で味付けした鯛と桜の葉を包みました。旬のたけのこ、こごみ、うるい、スナップエンドウも一緒に包み、色合いも華やかに仕上げました。カルトッチョの醍醐味は包みを開けたときの湯気と香り。開けた瞬間に桜の香りをお楽しみいただけたかと思います。

 

南瓜と茄子のチーズ焼き

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これから旬を迎える夏野菜を使用した1品です。野菜は皮付きのままオーブンで加熱することで野菜本来の甘みや栄養を丸ごと摂れます。夏野菜にチーズをのせることで、ビタミン・ミネラル・カルシウムが効率的に摂れます。

 

 

 

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こどもの日は1948年7月20日に制定された「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨にした国民の祝日。(国民の祝日に関する法律2条)

大人たちは子どもたちに「元気で幸せでいてね!」という願い、子どもたちはお母さんに「生んでくれてありがとう!」という気持ちを込めてお祝いするのが「こどもの日」なのですね。

こどもの日特別ランチは出産を終えたお母さまたちに「出産お疲れ様でした」という気持ちを込めて提供しました。アルテミスでのお食事を楽しんでいただければ幸いです。