おいしい鯛を仕入れました!

 こんにちは。管理栄養士の横道友理子です。
 朝から日差しが眩しく、汗ばむ陽気ですね。

 本日は、東久留米の生鮮市場『角上』で仕入れた鯛を夕食にご提供しました。大きな鯛は、今にも泳ぎそうなくらい新鮮で、鱗がキラキラと桜色に光っていました。

『鯛:角上にて撮影』

 皆さんも、こうした生鮮市場やスーパー等で魚を購入されることがあると思いますが、新鮮で美味しい魚の見分け方をご存知でしょうか?
 例えば、今回仕入れた鯛。目が澄んでいて、目の上あたりの鱗が青く光っていること。更に、体の色は鮮やかな紅色に輝き、背が黒光りしているのがポイントです。また、魚の鮮度は内臓から落ちると言われていますので、お腹にハリがあるか、柔らかくなっていないかをチェックすることも大切です。
 
 調理法は、焼く・蒸す・煮る・揚げる・酢の物・刺身など、ジャンルを問わず色々な料理でお召し上がりいただけます。ただ、焼いてしまうと栄養素の損失が多くなりますので、煮る・蒸すのがおすすめです。消化吸収も良いので、離乳食にも取り入れられます。柔らかく薄味で煮て、お魚の美味しさを教えてあげてください。

 では、今回の鯛料理をご紹介いたします。
 『鯛と筍の煮物』

 鯛は、和風だしで煮て、身が崩れないよう丁寧に仕上げました。
 調味料はだしと塩。あとは鯛に含まれる旨み成分のみの味になります。柔らかい身は口の中でふわっと溶けて、優しい味が広がります。薄味なので、鯛本来の美味しさが十分に味わえる煮物です。
 「”薄味なのに”美味しい。」と言うお言葉をよく頂きますが、”薄味だから”美味しいのです。ここで、醤油や塩を沢山使ってしまっては、せっかくの鯛の味が感じられにくくなり、美味しさを損ねてしまいます。
 前回のブログでもご説明しましたが、素材の味を生かすことで減塩になり、それこそが美味しさの秘訣でもあるのです。

 鯛は、脂質が少なくたんぱく質を多く含みます。また、ビタミンの中ではB1が多いので、疲労回復に効果的。これから暑くなってくると、食欲も落ちてしまいがちですね。さっぱり食べて、体力を回復させる為に、鯛料理はいかがでしょうか?