新鮮!太刀魚の塩焼き

 こんにちは。管理栄養士の横道友理子です。
 6月に入り、梅雨入りをしている地域も出てきました。アルテミスでは、紫陽花が咲き始めています。

 さて、入院患者様に新鮮なお魚料理をご提供するため、今回も東久留米の生鮮市場『角上』へ行ってきました!
 角上に行くと、色々な種類の魚に出会います。中に入ると磯の香りが漂い、どんな魚が売られているかわくわくしますね。いつもはシェフが仕入れていますが、今回は私もご一緒しました。
 
 ぶりや鯛がどーんと前方に並ぶ中、片隅に銀色をした鋭い魚が数匹いるのを発見!
 よく見ると、それは太刀魚でした。

『太刀魚』

 細長くて、獰猛な顔つきをしています。スーパーでは切り身として売られていることが多いため、全容を見ることは少ないのではないでしょうか。
 全長は約1m、幅は5cm程の細長さで、腹ビレと尻ビレがなく、鱗もありません。刀のように薄っぺらいその姿は、まさに”太刀”魚!名前の由来が納得できますね。獲物を採る時に立つという理由で、立魚と呼ばれる説もあるようです。尻尾もピンっと張っていて、あの硬そうな尻尾に叩れたらちょっと痛そうです・・・。
 細いし尻尾は長いしで、食べられるところが少ないと思ってしまいそうですが、意外と身が厚く、尻尾だって唐揚げにすれば美味しく召し上がれます。身の部分は小骨が多く崩れやすいので、煮物より焼き物やお刺身が向いています。
 アルテミスのシェフは、魚さばきが大得意!ということで、今回は美味しくさばいて塩焼きにしてご提供しました。

 『太刀魚の塩焼き』

 白身魚で淡泊な味わいですが、脂が多く身がふっくらし、食べ応えが十分あります。召しあがった患者様も、「身が柔らかくて美味しい。」「ご飯がすすみます。」などと仰られ、大好評でした。
 脂が多いのに淡泊なのは、オレイン酸を多く含むからです。これにより、食べた時のしつこさが感じられません。オレイン酸は、悪玉レステロールを下げる働きを持ち、動脈硬化を予防する効果がありますので、旬で最も美味しいこれからの時期にぜひ召し上がっていただきたい食品です。
 
 魚料理というと、どうしても一般的な鮭や鰺などに偏りがちですが、たまにはちょっと冒険して、新しい美味しさを発見してみてはいかがですか?