リクエスト料理!『青パパイヤサラダ〜ソムタム〜』

 こんにちは。管理栄養士の横道友理子です。
 東京は梅雨入りし、雨模様の不安定な天気が続いています。外出の際は、レインコートや折り畳み傘が必需品ですね。

 さて、今回はアルテミスでご出産された患者様の”リクエスト料理”をご紹介します!
 入院中に食べた味を覚えていてくださり、ご自分でも作ってみたいという、とっても嬉しいコメントを頂きました。
 ご紹介するのは、アンケートのお気に入りメニューにも登場したことのある『青パパイヤサラダ』。タイの定番料理とされており、タイ語で”ソムタム”と言います。 

 『青パパイヤサラダ〜ソムタム〜』

 大根のように、白く細く見えるのが青パパイヤです。トマト、人参、赤たまねぎ、ピーナッツを合わせ、味付けにナンプラー(魚醤)を入れてエスニック風のあっさりしたお味に仕上げました。アクセントに唐辛子を少し加えたことで、ちょっとピリ辛なパンチの効く美味しさです。
 青パパイヤは、完熟した黄色いパパイヤとは違い、甘さが少なくシャキシャキした歯ごたえが特徴。みずみずしいトマト、カリッと芳ばしいピーナッツも合わさり、色々な食感を楽しみながら召しあがれる一品です。

 日本ではあまり馴染みのない青パパイヤですが、栄養価がとても高く、今では健康食品としても注目を浴びています。

『青パパイヤ』

 青パパイヤは、パパイヤが熟す前に収穫されたもので、果実自体は同じです。ただ、実が熟すにつれて栄養素の含有量が変わってきます。特に”パパイン”という酵素は、熟す過程でどんどん減っていき、黄色く完熟したパパイヤには全く含まれません。パパインは、たんぱく質や脂肪、炭水化物を体内で分解し、脂肪が蓄積されないよう作用します。また、免疫を強化したり、活性酸素を除去する働きを持つことから、丈夫な体を作るのにとっても重要なのです。その他、ビタミンC、E、ポリフェノールなどの抗酸化物質、葉酸や食物繊維が含まれ、産後の疲労回復や貧血改善、便秘予防にも効果的です。
 最近の研究では、母乳分泌に必要な”オキシトシン”というホルモンが、青パパイヤを食べることで増えることがわかってきました。
 栄養たっぷりで、授乳中のお母様におすすめな青パパイヤ。ぜひ今回のレシピを参考に、お試しいただければと思います!

〜レシピ〜
【材料 一人分】
青パパイヤ 40g
トマト   15g
赤たまねぎ 3g
にんじん 10g

(A)
にんにく  1g
ピーナッツ 3g
ナンプラー 1g
砂糖    3g
レモン汁  1g
唐辛子   適量(お好みで)

【作り方】
1.青パパイヤは縦半分に切り、中の種をスプーンなどで取り除きます。
2.上下の部分を切り落とし、ピーラーで皮をむきます。(皮は食べられるので、きれいにむかなくても大丈夫です。)
3.スライサーで千切りし、長さ5センチほどに切ります。
4.水で10分ほどさらし、アクを抜いてから水気を絞ります。
5.人参、赤たまねぎは5センチ長さの千切りにします。
6.トマトは、くし切りしてから種を取り除き、細く切ります。
7.ピーナッツは、砕いてつぶし、粗くみじん切りにします。
8.Aの調味料を合わせ、千切りにした野菜、ピーナッツと一緒にボールでよく混ぜ合わせます。
9.お好みで、唐辛子を少量入れて完成です。

 中に入れる具材は、干しエビやインゲン、トマトはミニトマトにしても美味しくお召し上がりいただけます。

 こちらは、アルテミスの洋食担当シェフO氏。
 患者様に「美味しく召し上がっていただきたい!」という思いを込めて、この日も張り切って作っていました!