天皇誕生日とクリスマスイブ

 こんにちは。管理栄養士の横道友理子です。
 12月は、23日の天皇誕生日、25日のイエス・キリスト誕生日と、お祝いごとが続きました。
 今年、天皇陛下は83歳になられたとのことです。そのご年齢まで公務をなされ、国民を温かく見守ってくださっています。そこで、日々の感謝とお祝いの意味を込め、23日のおやつに『紫色のムース』をご提供しました。ムースの紫色は、皇室の色です。日本の国旗を立たせ、誕生日の祝福を表しました。
 
 『紫色のムース〜ビーツと甘酒〜』

 紫色は、紅く色鮮やかなビーツと、白くコクのある甘酒で作りました。飲む点滴ともいえるこの二つは、栄養効果の高い食品として注目を浴びています。
 まず、ビーツの紅い色はベタシアニンという成分。強力な抗酸化作用を持ち、血管をきれにする働きがあります。鉄や葉酸カリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維を豊富に含むので、貧血予防や血圧上昇の抑制、便秘解消などに効果的です。
 甘酒は、米麹から作ったノンアルコールのものを使用しました。主な栄養素として、ビタミンB1、B2、B6、必須アミノ酸、食物繊維が豊富です。これらが体内に入ることで代謝が促進され、疲労回復や便秘予防、更には美肌効果にも繋がります。
 ビーツと甘酒の組み合わせは、味の方も抜群です。甘酒の懐かしい味わいがビーツの甘さを包み込み、穏やかで優しい味に仕上がりました。ふんわりした食感と、クリーミーでまろやかな旨みが口の中に広がります。
 召し上がった患者様からは、「甘酒が苦手だけど、くせがなくて食べやすかった。」「組み合わせが面白い。」「ヘルシーな印象で罪悪感なく食べられます。」などの感想を頂き、ビーツが初めてという方にも好評でした。

 レシピはこちらです。

【材料】
ビーツ(缶詰) 220g
甘酒(ノンアルコール) 380cc
生クリーム 100cc
牛乳 150cc
板ゼラチン 2枚
シナモン 少々
バニラエッセンス 少々
卵白 3個
砂糖 10g

【作り方】
1.ボールに卵白と砂糖を入れ、角が立つまで泡立てる。(氷にあてながら。)
2.ゼラチンを水に戻す。
3.ビーツ、甘酒、生クリーム、牛乳をミキサーで回す。
4.ビーツが滑らかになったら鍋に移し入れ、火にかける。
5.沸いたら火を止め、2のゼラチンを入れて溶かす。
6.1の中に5を入れ、よく混ぜる。
7.型に流し、冷やし固める。


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 25日は、イエス・キリストの誕生日。正確には、24日の日没から25日の日没までがクリスマスというそうですが、諸説は様々です。日本では、パーティーをしたり恋人と過ごしたりと、楽しみな行事の一種になっていますが、皆様はいかがお過ごしでしたでしょうか?
 アルテミスでは、入院中の患者様にクリスマスの雰囲気を味わっていただきたく、24日の夕食に『クリスマスディナー』をご提供しました。

『クリスマスディナー』

♢メニュー
焼きたてパン
香り豊かな鶏のグリエ
クリスマスサラダ
スープのパイ包み焼き 茸のお家
ラズベリーケーキ

 人気のクロワッサンやテーブルロールは、バイキングでたっぷり召し上がっていただきました。ハーブを効かせた鶏のグリエは、柔らくてとってもジューシー!サラダは、マッシュしたじゃが芋にブロッコリーロマネスコカリフラワー、ミニトマトを飾りつけ、ツリーに見立てました。茸のように膨らんだパイ包み焼きは、中にクリームシチューが入っています。熱々のシチューに、サクサクで香ばしいパイを付ければ、思わず心がほっこりしますね。
 
 こちらは、カフェテリアでのお食事の様子です。     
 みんなで楽しく、ちょっとしたクリスマスパーティー気分です。

 旦那様とのクリスマスイブ。とっても幸せな雰囲気が漂っていますね。


 忘れてはいけない!サンタからのクリスマスプレゼントもありますよ!
 可愛いくまのポーチの中には、お菓子が入っています。

 

 お一人お一人に、サンタの格好をしたスタッフがお渡しすると、思いもよらぬプレゼントにとっても喜んでくださいました。

 
 入院していると、なかなか季節を感じにくいものです。
 こうしたイベントをすることで、心に残る思い出が出来れば嬉しいです。今年も残りあとわずか、体調に気をつけてお過ごしくださいね。

※ 掲載した写真は全てご本人の承諾をいただいています。