12月22日冬至 運気を上げる『南瓜のいとこ煮』 

 こんにちは。管理栄養士の横道友理子です。
 本日、12月22日は冬至です。冬至には、昔から南瓜を食べる風習がありますが、なぜ食べるかご存知でしょうか?
 冬至「ん」の2つ付く食べ物を食べると、運が上がるという言い伝えがあります。南瓜は「なんきん」とも呼ばれ、βカロテンやビタミンAなど免疫を高める栄養素を多く含むことから、冬至にふさわしい食べ物とされています。 
 新年に向けて運を上げ、免疫力をつける為に「南瓜(なんきん)」を食べると言うのは、昔の賢人の知恵だったのですね。
 因みに余談ですが、南瓜は英語でpumpkin(パンプキン)。英語でも”ン”が2つ付いているという面白い発見もありました。

 入院中の患者様には、産後の回復と今後の健康を願い、『南瓜のいとこ煮』をご提供しました。

 『南瓜のいとこ煮

 南瓜と小豆の自然な甘さを生かし、砂糖を控えめに仕上げました。一つまみの塩が、甘さを程よく引き出しています。
 『いとこ煮』の意味は様々ありますが、最も有名なのは調理手順に由来するもの。小豆と南瓜は煮えるまでの時間が異なる為、まず小豆を柔らかく煮て、その後南瓜を加えていきます。このように、硬いものから”おいおい(甥甥)”煮ることから『従弟煮』と名付けられました。また、小豆と南瓜を”別々(姪姪)”に煮て、最終的には一つのお椀に一緒に入れることで、姪同士(従弟)の関係とする言われもあります。
 小豆が入ることで、栄養の効能もアップします。良質たんぱく質はもちろん、ビタミンB1、B2が豊富なので肌の調子を良くし、体の疲れを解消させます。また、カリウムや鉄、食物繊維が豊富なので、むくみが気になる妊産婦さんや、便秘や貧血ぎみの方にも効果が期待できます。小豆を茹でた時に出る泡をサポニンと言いますが、これには血液の循環を良くする働きがあります。母乳の分泌増加に繋がるので、産後のママさんにもおすすめです。授乳しているとお腹が空く・・・という方は、南瓜や小豆を使ったおやつを作ってみても良いですね。