こんにちは。管理栄養士の横道友理子です。
今年は十五夜が27日、スーパームーンが28日と、大きな満月を連続で見られる貴重な年でした。スーパームーンとは、1年で最も大きく見える月のことを言います。今回はちょうど皆既月食と重なるので、赤く染まった月となったようです。
アルテミスからも、大きくまん丸に輝いたスーパームーンが眺められました。
そんな、夜空に浮かぶ月を思い浮かべながら、十五夜とスーパームーンの2日間にかけて、シェフが素敵な料理をご提供しました。
まずはこちら、『スーパームーンプリン』です。
まん丸で、大きなお月さまをイメージしたプリン。月に見立てたのは黄桃です。下にはヨーグルトと生クリームを混ぜ合わせたプリンを敷き、周りには星形にカットした柿を散りばめました。柔らかく滑らかなプリンと、ざくっと程よい食感の黄桃、とろけるような口当たりの柿など、色々な食感を楽しめるのが魅力的。プリンの味がシンプルなので、黄桃と柿のまろやかな甘さが引き立ちます。さっぱりと食べられて、食後にはぴったりなデザートですね。
こちらは、お月見をイメージした『お月見グラタン』。27日の十五夜にご提供しました。
こんがり熱々のグラタンから、黄色いお月様が顔を出しています。このお月様の正体は、卵黄です。卵を割った際に卵黄のみをすくい、ホワイトソースの上に乗せて焼きました。スプーンを入れると半熟状の卵黄がとろっと出てきて、まろやかなホワイトソースによく絡みます。グラタンの中には野菜がぎっしり入り、一緒に食べるとコクと旨みが広がります。
カフェテリアでは、「わ!すごい。」「かわいい!」など、患者様の驚きの声が飛び交っていました。召し上がった感想では、「ソースがクリーミーで美味しい。」「卵黄がとろける。」など、大変好評でした。
お月見とは、そもそも収穫を祝う行事です。昔は里芋や豆類をお供えし、収穫の感謝をしていたと言います。その後お米を使った団子となり、お月見団子が生まれました。山型に積み上げるのにも意味があり、先端を天界に通じさせ、団子を通じて収穫の感謝を月に伝えようとしていたそうです。
院内には、シェフの手作り団子とススキを飾りました。
こういったイベント時は、毎回シェフの意気込みがすごいです。年中行事や季節の風景、物語、人の思いなどを料理で表現し、目でも楽しめる美味しさをお届けできるよう思考を凝らしています。そんな思いが、召し上がった皆様に伝われればとっても嬉しいです。