こんにちは。管理栄養士の横道友理子です。
本格的な夏をむかえ、毎日カラッとよく晴れていますね。さんさんと降り注ぐこの日差しのおかげで、野菜は元気に育ちます。
最近、バンズの代わりにトマトで具を挟んだトマトバーガーが話題になったり、
コンビニでもトマトスイーツを見かけますね。今日は、いま大注目の野菜・トマトのお話をします。
「野菜が美味しい!」
アルテミスでは患者様からそんなお言葉をよく頂きます。特に、新鮮野菜が並ぶサラダバーは大人気です。
トマトは彩りとなってサラダに盛り付けると、見た目もぱっと明るくなり食欲がそそられますね。
患者様から大好評のサラダバーでは、時たま珍しい野菜もお出しして色々な味が楽しめるよう工夫をしています。
先日は、私がおすすめしているトマト『ブリックスナイン』をご提供しました。
こちらはトマトはトマトでも、普通のトマトではありません。フルーツトマトをも超えた高糖度トマトなのです!
『ブリックスナイン』の由来ですが、ブリックスが糖度、ナインは数字の9を表します。糖度が9というのは、普通のトマトの2倍の甘さ。栽培時、水分を極力少なくしてトマトにストレスを与えることで、美味しさを凝縮させているのです。気になるお味は・・・
一口ほおばると酸味の詰まった汁がじゅわっと広がり、畑で育った採れたての味が実感できます。果肉部分が厚いので、食べ応えも十分です。よく噛んでいくと、段々とスイカのような甘さが出てきて、みるみるうちに口の中はフルーティーな甘さでいっぱいになります!
ブリックスナインは、酸度と糖度のバランスを兼ね合わせ、美味しさを最大限に引き出した貴重なトマトなのです。野菜は苦手でも甘いトマトなら食べられるという方は多く、患者様からも好評でした。
トマトは栄養価も大変優れています。特にトマトに含まれるリコピンは、脂肪を燃焼させる働きがあり、更に抗酸化作用を持ちますので、老化促進が抑えられます。リコピンは、油と一緒に調理したり加熱させることで吸収力が上がりますので、生で食べる際はドレッシングをかけたり、加熱してトマトソースや煮込み料理にするのも良いですね。
トマトの青臭さが苦手な方、冷えが心配な方は、湯むきして料理に加えてみてはいかがでしょうか?
そうめんをゆでてお皿に盛り、シソや錦糸玉子などの具をお好みで散らし、その上に湯むきトマトを丸ごと乗せるとボリューム満点です!また、湯むきトマトをつぶしてジュレにし、タコやホタテなどの海鮮とあえて、冷製パスタのソースにするのもこの季節ならではですね。バジルの葉やアボカド、パプリカや輪切りのレモンと組み合わせると彩りも味わいもグッと豊かになり、自宅でお客さんをもてなす際に出せるおしゃれな一品に仕上がりそうです。
ミニトマトはオレンジ色や黄色といった鮮やかな種類、最近ではなんと、色の黒い物も出回っています。
サラダに限らず、冷や奴やチーズに乗せたりと工夫してみてください。トマトは味付け次第で、和風にも洋風にも仕上がります。
日本では今、トマトがとても熱いです!スーパーのトマトコーナーに立ち寄ってみると、ブリックスナインの他にもアイコ、桃太郎、メディトマト・・・などたくさんの種類が置いてあります。それぞれ大きさや形、甘みなどが異なるのが魅力です。この夏、みなさんもぜひ自分好みのお気に入りトマトを見つけてみてくださいね。