お祝い膳 春の桜メニュー

 こんにちは。管理栄養士の横道友理子です。
 お日さまの光がまぶしく、日中はポカポカと過ごしやすいですね。東京では一足早く、河津桜が咲き始めました。3月18日からのお祝い膳は、春の桜メニューです。

 桜を基調とした料理の品々は、暖かい春の風を感じさせます。
 日の光、桜の色、そしてシェフの思いが詰まった『お祝い膳 春の桜メニュー』、どうぞお楽しみください。

前菜 六点盛り〜京風おでん、フォアグラの西京焼き、のどくろの黄身寿司、鴨ロース葱巻き、結びのし梅、花昆布〜

 京風おでんとは、和風だしで煮込んだトマトのことです。冷たく冷やしたトマトは甘みがたっぷり。口の中が果汁でじゅわっと広がります。フォアグラは西京味噌で香ばしく焼き、新鮮なのどくろは黄身寿司にしました。鴨ロースは柔らかく煮て、葱を巻いています。色鮮やかなあられで花を咲かせた花昆布、縁起の良い結びのし梅、豪華六点盛りをご賞味ください。


和え物 かぶとベリーフルーツのサラダ

 爽やかな酸味の苺とブルーベリー、まろやかな甘味をもつパパイヤを合わせてカラフルに盛り付けました。上にかけた粒々は、柚子胡椒玉です。プチプチの食感がサラダを包み込む、新感覚の和え物です。
 柚子胡椒玉とは、柚子胡椒の入った甘酢をオリーブオイルで周りをコーティングしたものです。専用の器具で、シェフが丁寧に手作りしています。


メイン(肉) 豪州産牛ヒレ肉 醤油麹マリネステーキ〜枝豆ソース〜 

 醤油麹で二日間熟成させた牛ヒレ肉は、じっくり低温で焼き上げました。コクと香ばしさが増し、大変ジューシーな仕上がりです。
 ソースは、裏ごしした枝豆に和風だしと西京味噌を加え、口当たりなめらかに仕上げました。枝豆のほんのりした甘さが、肉の旨みを更に引き立てています。


メイン(魚) 海老の粒そば揚げと鯛のグリル 桜花梅ソース

 海老は粒そばをまぶし、香ばしく揚げました。粒そばは、ルチンを多く含むことで血行の流れを良くし、冷えを解消させる働きがあります。食物繊維も豊富なので便秘を改善させ、お肌にも嬉しい食材です。
 鯛は皮目をこんがり焼くことで、身がふっくらと仕上がっています。塩漬けの桜を加えたソースは、ほんのり桜の味と梅風。付け合わせには、旬の野菜を盛り込んだボリュームのある一品です。
 

薬膳粥 桜真丈のお吸い物 

 食物繊維の豊富な十六穀米を、帆立のだしでじっくり炊き上げました。帆立貝柱、キクラゲを混ぜることで旨みが増し、青梗菜をのせれば薬膳の効能として知られる「貧血予防」が期待できます。 
 お吸い物は、高級和風だしにおきあみの真丈を浮かべました。蓋を開けると、湯気と共に磯の香りが漂います。一つ一つ丁寧に作った真丈には、桜の花びらをアクセントにつけました。


デザート 桜のモンブラン風ケーキ 〜りんごチップ添え〜

 桃色の桜クリームの中には、あずきと白あんが入っています。和と洋の二つの味が合わさった、贅沢なケーキです。桜風味のりんごチップと一緒に、春の気分をお楽しみください。