こんにちは。管理栄養士の横道友理子です。
クリスマスが近づき、街はきれいなイルミネーションで包まれていますね。アルテミスの3階病棟では、大きなツリーが飾られています。
12月のお祝い膳は『クリスマスメニュー』です。
サンタクロースがやって来そうな、夢あふれる可愛い盛り付け。冬の寒さを暖める、ほっとする美味しさ。そんなクリスマス限定のメニューを、ぜひお楽しみください。
◇前菜 三点盛り
(ムール貝の香草焼き・茄子とエリンギのミルフィーユ仕立て・カマンベールチーズのアーモンド揚げ)
ムール貝は、バジル、パセリをふりかけ風味よく焼きあげました。バルサミコ酢と粉チーズがムール貝の旨みとマッチし、コリコリした食感が特徴です。
茄子とエリンギのミルフィーユは自家製レモン塩でマリネし、カマンベールチーズは西京味噌に漬け込みました。
◇和え物 変わり 洋梨と紅芯大根のフルーツサラダ仕立て
今が旬の洋梨は、とろんとして完熟そのもの。シャキシャキのサラダと相性がよく、オニオンドレッシングが絡んだ新鮮な美味しさです。
洋梨は旬に近づくにつれ、不溶性のペクチンが水溶性ペクチンに変わっていきます。コレステロールや中性脂肪が気になる方は、水溶性ペクチンを多く含む完熟のものがおすすめです。サラダと一緒に合えることで、糖分の摂りすぎも防げられますね。
◇主菜 豪州産牛ヒレ肉 醤油麹マリネステーキ〜根菜ソース〜
ヒレ肉は醤油麹でマリネし、旨みとコクを出しています。柔らかくてジューシーなステーキは、しっかりした歯ごたえのソースに大変よく合い、贅沢な一品です。
周りには、さつま芋、金時人参、かぶ、ロマネスコカリフラワーを並べてリースに見立てました。ピンクペッパーが、クリスマスの雰囲気をかもし出していますね。
ロマネスコカリフラワーは、初めて見た方もいるかと思います。大きくアップしてみると・・・
『ロマネスコカリフラワー』
ごつごつして、まるでツリーのようですね。硬そうに見えますが、茹でるとホクホクして甘みが出ます。ブロッコリーやカリフラワーが苦手な方も、これなら食べられるかも知れませんよ。
◇主菜 いとより鯛とアカザ海老のポワレ〜黒豆ソース〜
いとより鯛とアカザ海老を、みじん切りの大葉でマリネして風味よく焼き上げました。ソースは砂糖を加えていないので、黒豆本来の味が楽しめます。
東洋医学では、黒豆は体を温める効果があると言われています。黒い食材、例えば小豆やひじきも同じで、冷え性改善にも繋がります。
◇ご飯 薬膳粥
十六穀米を帆立貝柱、きくらげと混ぜ合わせて炊きました。帆立のだしが効いた、上品で優しい味わいです。上には青梗菜がのり、貧血予防の効果も期待できます。
◇お椀 変わり きのこのお吸い物 パイ包み焼き
お吸い物をパイ生地で包み、じっくりオーブンで焼きあげました。ふわっとした山型は、きのこのお家をイメージしています。中には小人が!?住んでいたら驚きますね。
そっとスプーンを入れると、たっぷりきのこの入ったお吸い物が見えてきます。
生地はサクサク、バターの風味が香ばしく、熱々の和風だしと共にさっぱりお召し上がりいただけます。
◇クリスマスケーキ
米粉が入ったモチモチのケーキは、甜菜糖を使用した自然な甘さです。生クリームは濃厚で後味すっきり。甘酸っぱい苺と合わせれば、絶妙な口どけです。
可愛いく、素材にもこだわったクリスマスケーキ。ぜひ美味しくお召し上がりください。