秋分の日

 こんにちは。管理栄養士の横道友理子です。季節はもうすっかり秋になり、彼岸花は見頃を迎えているようです。
 23日は、秋分の日にちなみ3時のおやつに『おはぎ』を提供しました。入院していると季節を感じにくいという声をよく耳にしますが、おはぎは秋を思わせる一品となったのではないでしょうか。
 
『おはぎ』

 もち米を優しく包みこむのは、北海道十勝産の小豆です。皮が柔らかく口の中に残らないのが特徴で、大変上品な味わいになっています。小豆は、コレステロールを下げるサポニンを多く含み、食物繊維も豊富です。鉄分はお豆の中でも断とつに多いので、貧血ぎみの方や妊婦の方にはおすすめな食材でもあります。また、もち米に少ないリジンというアミノ酸が含まれていることで、小豆ともち米が合わさったおはぎは、栄養のバランスも優れています。
 もち米は、宮城県の黄金もち米を使用。白くてなめらかで、粘りとコシがしっかりあり食べ応えも十分です。美味しいものを作るには、このように選び抜かれた材料が不可欠ということですね。

 ところで、「おはぎ」と「ぼたもち」の違いはご存じでしょうか?色々な仮諸がありますが、最も有名なのは、春を「ぼたもち」、秋を「おはぎ」と言うことです。「ぼたもち」は、牡丹の花に見立てており、「おはぎ」は萩の花が咲き乱れている様子を見立てているそうです。 

◇牡丹の花

◇萩の花

 この他にも、もち米を主とするものを「ぼたもち」、うるち米を主とするものを「おはぎ」とするなど、多くの言い伝えがあります。因みに私は、「ぼたもち」は粒あんがぎっしりで大きく、「おはぎ」は小さいという大きさで分けていると思っていました・・・。昔の人は、名前をつけるのにちゃんと意味を込めていたんですね!