帆立貝とケッパーの冷製パスタ

 こんにちは。管理栄養士の横道友理子です。今月は、お祭りのある地域も多かったのではないでしょうか。東久留米でも、先週土日に市民祭りがありました。太鼓の音が聞こえると、自然と心が弾みますね。
  きよせの森総合病院から移転し半年が経ちますが、実は新メニューが続々と出ています。例えば、パスタ。「病院で、パスタが出せるの!?」と驚かれる方も多いかと思いますが、ここでは出来てしまうのです。カフェテリアのすぐ隣が厨房なので、麺も固まらず、茹でたてをすぐお持ちしています。また、普通に作るとどうしても塩分が上がってしまいがちですが、ちょっとした工夫で減塩し、体にも安心な味付けを心がけています。味は、イタリアンから洋風、和風と様々で、麺の種類も毎回変えているのも、楽しみの一つです。本日の昼食には「帆立貝とケッパーの冷製パスタ」を提供しました。

「帆立貝とケッパーの冷製パスタ」

 写真を見て、普通のパスタと違うのにお気付きでしょうか。実は今回使用した麺は「カッペリーニ」といって、別名「天使の髪の毛」とも呼ばれるくらい、細くてしなやかな麺になっています。食べると、つるつるとしてまるで素麺のような食感は、夏にはもってこいの冷製パスタです。上にかかっている小さな緑色の粒はケッパーと言って、地中海沿岸に自生する「花のつぼみ」をピクルスにしたものです。独特の風味と酸味を持つのが特徴で、解毒作用もあるので日本でいう紅生姜のようにも利用されます。今回は、オリーブオイルと一緒に絡めることで酸味を和らげ、帆立貝を加えてさっぱりと仕上げました。帆立貝は、タウリンを多く含み眼精疲労の回復や視力低下防止、更には高血圧予防やコレステロール値の低減にも効果的です。ケッパーの酸味と帆立貝の旨みで、塩も少量で済むので減塩にもなりますね。
 パスタは、塩加減が難しいと思われがちですが、このように酸味や旨みを利用して、薄味でも美味しくお召し上がりいただくことが出来ますよ。