焼きたてパン

 こんにちは。管理栄養士の横道友理子です。東京は今日も猛暑日です。お盆が明けましたが残暑の厳しい毎日が続きます。早く秋の声を聞きたいですね。
 入院中のお食事では毎回「焼きたてパンバイキング」が大人気です。自分の好きなものを自由に選んで食べられるなんて、ちょっぴり贅沢な気分になれます。
 
「本日のパンバイキング」

 パンの種類は、クロワッサンとテーブルロール。味はメープル・バジル・パンプキン・レーズンなど数多く取り揃えておりますので、おかずと一緒に、又はそのままでも美味しくお召し上がりいただけます。初めてカフェテリアでお食事をされる患者様も、パンのいい香りで自然と笑顔になり、緊張もほぐれます。
 パンは前日からじっくり発酵させ、当日オーブンにかけるので、患者様が召し上がる頃にはちょうど、焼きたてふわふわの美味しいパンが出来上がっていますよ。

「発酵前のクロワッサン」

 こちらは、発酵する前のクロワッサンです。これを一晩寝かすと・・・

「焼く直前のクロワッサン」

 弾力が出てきて、少し大きくなったのがわかるかと思います。 これをオーブンにかけると、

「焼きあがったパン」


 あつあつ、こんがりきつね色に焼き上がりました! 皆様にも、香ばしいバターの香りが伝わってきますでしょうか。外はサクッ、中はふんわり柔らかく、口いっぱいに美味しさが広がります。患者様もあっという間に完食なさって、続々とおかわりにいかれますね。時たま残りの一つがあるのは、関東人の個性でしょうか、皆様の譲り合いでしょうか・・・。
 
 ご家庭でパンを作る場合は、材料を正確に量ることが大切です。塩は発酵を抑える働きがあるので生地を引き締めますし、砂糖は柔らかさを与えます。また、発酵に必要なイーストは微生物で、実は目に見えない生き物。その日の気温や湿度によって膨らみの程度が違うのも、生きているパンの特徴ですね。
 「今日はどんな風に出来上がるかな?」と、パンを焼くのが楽しみにもなります。気分転換にでも是非、作ってみてはいかがでしょうか。