産後の食事について 〜減塩のススメ〜

食事の減塩について書かれたリーフレットを作成しました。こちらは産科外来で妊婦さんにお配りしています。

たとえば食事の塩分を摂り過ぎると、カルシウムの吸収が妨げられます。カルシウムは、赤ちゃんを産んだばかりの母体の回復にはとても必要なもの。また赤ちゃんの成長のためにとても大切な、おっぱいの材料です。

むくみの大きな原因のひとつとしても、塩分の摂り過ぎがあげられます。過剰な塩分によって血液中の水分が血管の外にしみ出し、余分な間質液をつくりだしてしまうからです。

この他にも塩分の摂り過ぎは過食を招き肥満につながるなど、悪いことばかり。食事の塩分を控えて正しい食習慣を身につけることが、食育の第一歩となります。

私たちはお母様のからだのことを考えて、減塩・脱化学調味料で美味く食べていただくことに努め、一日の食事の塩分量を10g以内にすること、化学調味料を最小限に抑えることを徹底しています。

日常的に濃い味に慣れてしまっている人は、もしかしたらこの味を物足りないと感じるかも知れません。けれどもていねいにうす味で仕上げることによって素材本来の旨味を引き出し、味の深みを感じることができるのです。

みなさんもこの機会に日頃の食生活を見直され、食を通じて健康で豊かな生活を過ごされるように願っています。