大豆ミートを使った料理 『だいずの唐揚げ』

 こんにちは。管理栄養士の横道友理子です。
 爽やかな風が心地よく、穏やかで過ごしやすい季節になりましたね。草木は太陽に照らされ、緑色にきらきら輝いて見えます。ゴールデンウイークは五月晴れとなりましたが、皆さまいかがお過ごしでしたか?

 さて、今回は”大豆ミート”を使った料理をご紹介します!大豆ミートとは、その名の通り大豆で出来たお肉。大豆のみを原料とした、植物性の肉と言われています。
 ベジタリアンで肉を禁止している、つわりで肉の臭みが苦手・・・等々、肉が食べられない方は少なくありません。そんな中、何か別の代替品となる食材はないかと探し、たどり着いたのが”大豆ミート”でした。肉の代わりに大豆を使うのは、動物性脂肪が減ってカロリーが下がる上、大豆由来のイソフラボンや食物繊維を摂取できるという利点もあります。また、アミノ酸バランスのよい良質タンパク質が豊富なので、栄養価も高いです。
 そこで、入院中の患者様にぜひ”大豆ミート”を知って頂きたいと思い、今月からメニューに取り入れました。
 
 それがこちら。
『大豆のから揚げ』

 大豆粉末を丸く固めたブロックタイプのものに、片栗粉をつけて唐揚げにしました。見た目はちょっといびつですが、口に入れると正に鶏肉!周りはカリッと香ばしく、中はふんわり柔らかくてとってもジューシーな食べ応えです。
 召し上がった患者様は、「大豆と言われなければ分からなかった。」「普通に鶏肉みたいですね。」「大豆と聞いたけど、周りの粉が大豆なのかと思っていました。」などと、とっても驚いていらっしゃいました。
 
 大豆ミートは、先にも述べましたが大豆粉末を丸めて固め、乾燥させたものです。
 こちらが乾燥状態の大豆ミート。一つの重さは約5gで、カッチカチに硬いです。

 

 これをお湯に入れて10分待つと・・・



 なんと3倍の大きさに!触るとプヨプヨした弾力があり、水で生きかえったように思えます。
 


 十分にふやけたら、あとは普通のから揚げを作る手順で調味液に浸し、片栗粉をつけて揚げるだけです。


 揚げたてアツアツ! 大豆ミートの唐揚げが出来上がりました。



 レシピはこちらです。
【材料 1人分】
大豆ミート 15g(3個)
おろしにんにく 0.2g
しょうゆ  1g
料理酒 1g
おろし生姜 1g
がらスープの素 0.2g
水 20g
片栗粉 3g
サラダ油 適量

【作り方】
1.お鍋にたっぷりの水を入れ、大豆ミートを入れて弱火で5〜10分間茹でて戻します。
2.ざるにあげ、水洗い(2〜3回)をして水気をよく絞ります。
3.調味液に浸し、片栗粉をつけて油で揚げます。

 大豆ミートは、フィレ、ブロック、ミンチ、など形状が色々ありますが、どのタイプでも美味しく調理できます。 今回はブロックタイプを使いましたが、フィレであれば生姜焼きなどのソテー、野菜の肉巻き、煮物にも向いていますね。最近は需要も増え始め、お店でも見られるようになりましたので、見かけた際は、お試しいただければと思います!