大豆ミートハンバーガー

突然ですが、大豆ミートをご存じですか?

大豆ミートは大豆からタンパク質を取り出し、繊維状にして肉に近い食感に仕上げた食品素材です。植物性の「ミート」は、その名のとおり、食感や食べ応えだけでなく、見た目も「お肉」そのまま。最近ではファーストフードやコンビニでも大豆ミートを使用した商品が売られています。高たんぱく質で低カロリー、コレステロールフリーで、食物繊維が豊富のため、健康志向が高い方や植物性タンパク質を積極的に取り入れたい方など支持層が広がっています。

 

先日は、そんな大豆ミートを使用したハンバーガーを提供しました。

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ふわふわバンズに大豆ミートを使用したパティをレタス・チーズと一緒に挟み込み、赤ワインベースのてりやきソースで仕上げました。患者様からは「大豆ミート初めて食べました。大豆と分からないくらい美味しかったです。お肉みたいですね。」「見ためボリュームがありましたが、大豆ミートあっさりしていたので重くなく全部食べました。」とのお声を頂きました。

 

今回のパティは大豆特有の臭みが残らないように、かつ旨味や香りは残るようにとシェフが大豆ミートの洗い方やこね方にこだわって作りました。患者様に満足していただけたようで大変うれしく思います。

 

お肉には食物繊維がほとんど含まれていません。そのためお肉中心の生活を送っていると食物繊維が不足しがちです。大豆には食物繊維がたっぷり含まれています。お肉を大豆ミートに置き換えたり、大豆料理を積極的に取ったりすることで食物繊維不足が解消できます。便秘になりやすい妊婦さんや産後の方にもおすすめです。

 

大豆は栄養価が牛肉に比べわずかな肥料と水で栽培できることから、サステナブルフーズとしての価値が認識されています。週に1回でも肉を食べる量を減らすだけで、地球環境を守ることにもつながると報告されています。大豆ミートを使用した食事は栄養価が高いだけでなく環境にもやさしい食事とも言えますね。

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 アルテミスではさまざまな食材を使用し、バラエティ豊かな食事を提供しています。
普段食べない食材を食べる、食について考える、そんなきっかけになれば幸いです。

 

大豆ミートハンバーガーレシピ】

==パティ==
① 鍋に水を入れて沸かし、沸騰した湯に大豆ミートを入れて2分半茹でる。
② 一度水にさらし、1/3量を固く絞る。残りの2/3量は3度、水で洗い、固く絞る。
(良く洗いすぎると大豆ミートの味や香りが無くなってしまい、洗わないままの大豆ミートは大豆特有の臭みが残ってしまうため、この配分で分けて調節しています。)
③ ボウルに卵、パン粉、牛乳、ケチャップ、オニオンソテー、すりおろした山芋、ナツメグ、ブラックペッパー、塩、チーズ、②の大豆ミートを入れ、こねずによく混ぜる。(こねると大豆ミートが潰れ、つくねのような食感になってしまう)
④成型してスチームコンベクションオーブンで230℃8分焼く。

 

==ソース==
⑤ソースを作る。赤ワイン、チキンブイヨンを1/4量になるまで詰める。
⑥別の鍋にバターで玉ねぎをソテーし⑤を加える。
⑦別の鍋でみりんのアルコールを飛ばし、醤油と共に⑥の鍋に加える。
コーンスターチでつなぐ。

 

==仕上げ==
半分にカットしたパンにマスタードマヨネーズを両面に塗り、スライスチーズ、レタス、ソースを塗ったパティをのせ、サンドする。