土用の丑のひつまぶし

こんにちは。管理栄養士の横道友理子です。

全国で猛暑が続き、最高気温が40度を超える記録的な暑さとなっています。水分をこまめに補給し、熱中症にならないよう注意してくださいね。

さて、皆様は『食い養生』という言葉をご存じですか?健康保持や体質改善のため、体質・体調に応じて栄養を考えた食事をとったり節制したりすることなんです。アルテミスのお母様方には夏の暑さを乗り切るだけでなく、産後の疲れもとっていただきたい思いで、目にも嬉しく食欲がわくメニューを考えています。


7月20日土用の丑の日には、滋養たっぷりの貴重なうなぎをひつまぶしにしてご提供しました。うなぎの効能は、奈良時代から知られていましたが、土用の丑にうなぎを食べる習慣は、江戸時代に平賀源内が、「本日は丑の日」と店先に張り紙を出すように勧め、店が大繁盛したことから広まったとされています。土用の丑の日に「う」のつくものを食べると夏バテしないと言われていたからですね。

うなぎは栄養価が高く、ビタミンAとビタミンB1が特に豊富です。その他にもビタミン、D、EやDHA、EPA、 ミネラル(鉄、亜鉛、カルシウム)など豊富な栄養素を含む優れた食材です。近年、うなぎの稚魚の不漁で、うなぎが高騰していますが、国産のうなぎを召し上がっていただこうと鹿児島産のうなぎをご用意しました。

まずはふっくらしたうなぎを味わいます。身が締まり、ほどよい脂ののりです。つやつやのコシヒカリのご飯の上に有明産の海苔と錦糸卵をのせ、山椒をかけた上に、短冊切りの蒲焼きをたっぷりと盛りました。薬味をのせて食べるとまた違った味わいが楽しめます。つんとしたわさびの香りがうなぎのよく合います。最後は、出し汁をかけて召し上がるぜいたくなお茶漬けです。三度楽しめる食べ方は、ひつまぶしならではですね。

【材料 一人分】

ひつまぶし
ご飯       160g

うなぎのかば焼き 50g  
焼きのり      2g
卵         20g
砂糖        1g
塩         少々
油         適量
山椒        少々

煎茶入り出汁
煎茶      120g
塩      0.2g
出汁     150g

薬味
わさび    少量
大葉     少量
白ごま    少量

【レシピ】
ひつまぶし
1.うなぎ の蒲焼きは5センチにカットし、焼き海苔は千切りする。
2.卵は溶きほぐして砂糖、塩を加え、薄焼き卵を作って細く切り錦糸卵にする。
3.器にご飯を盛り、海苔、錦糸卵、をのせ、山椒を振りかけてから、うなぎを盛りつける。

煎茶入り出汁
 鍋に煎茶と出汁を入れ、沸いたら塩を加え、急須に入れる。

薬味は別皿に添える。