ルイボスティーの魅力、ご存知でしょうか?

 こんにちは。管理栄養士の横道友理子です。
 柔らかい春風と共に、草花はぐんぐん成長しています。桜の木は満開を迎え、お花見の時期が到来です!
 
 さて、皆様はお食事やおやつの時間、どんな飲み物を飲みますか?
 アルテミスでは、入院中のお食事でルイボスティーをお出ししています。ノンカフェインなので妊産婦さんでも安心してお飲みいただけますし、血液の循環を良くするのでむくみ改善や高血圧予防、冷え性の改善も期待できます。また、体内の老廃物を出しやすくするので便通改善や美肌効果、更には母乳分泌を促すなど、たくさんの優れた効能を持っています。
 

 そんな魅力たっぷりのルイボスの茶葉は、いったいどんな地域で育てられ、どのように作られているのでしょうか?ルイボスティーの美味しい飲み方や、効能を発揮しやすくするポイントも合わせてご紹介していきます!

 産地は、南アフリカケープタウン。地球上で唯一、ルイボスの生育に許された土地と言われています。もともと、ここの先住民であるブッシュマンコイサン族)たちが「不老長寿の飲み物」として愛飲していたもので、空腹を満たす栄養補給原でもあったようです。

 
 ケープタウンは乾燥が激しく、気温は40度を越えるとされています。人が住むには厳しい環境ですが、ルイボスには絶好条件。枝は長く成長して黄色い花を咲かせます。収穫が始まる頃、葉はどんどん赤くなり、抗酸化力が増していくのです。

 この”抗酸化力”が、ルイボスティーに秘められた効能の鍵を握っています。
 
 私たちの体は、ストレスや喫煙、生活習慣の乱れなどによって活性酸素が生じ、血管が酸化されます。酸化された血管は動脈硬化を引き起こし、高血圧や糖尿病の原因になりやすいです。ルイボスに含まれるたくさんのポリフェノールは、活性酸素を除去することでこのような症状を予防し、健康で若い血管の維持に働きます。また、鉄や亜鉛などのミネラルが多く、タンニンやカフェインは一切含まれないので効率良く摂取できます。肌の新陳代謝も良くするので、美容にもおすすめですよ。
 
 抗酸化作用をより発揮しやすくする為には、煮出し方が重要です。いくら体に良いと言っても、間違った飲み方をしてはあまり意味がありませんね。そこで、3つのポイントをご紹介します!

ポイント1 煮出す時間は10分以上。
 ルイボスに含まれる酵素成分は煮出すことによって吸収されやすく、抗酸化作用がより高まるのでじっくり煮出しましょう。目安としては10〜20分。真っ赤な色に染まったらOKです。

ポイント2 1日に飲む適量は500ml。
 数回に分けた方が栄養素の吸収が良いので、2〜3杯/日飲むと良いでしょう。毎日飲むことでゆっくり効果が出てくるので、継続して飲むのがおすすめです。

ポイント3 レモン汁、シナモン、生姜を加える。
 ルイボスに含まれる鉄分は、ビタミンCと一緒に摂ることで吸収率が上がります。レモン汁などを加えると効率よく摂取でき、レモンの酸味で独特な苦みが和らぎます。シナモンや生姜を加えれば、体が温まって冷え性の改善にもつながります。

 健康と美容に嬉しいルイボスティー。女性だけでなく、男性にもおすすめですよ!
 まだ飲んだことない方は、ぜひお試しいただければと思います。