夏季限定!冷製パスタをご紹介します。

 こんにちは。管理栄養士の横道友理子です。
 ここ最近は、突然雨が降ったり不安定なお天気が続いています。台風も多い時期ですね。外出の際は、足元など十分お気を付けください。

 さて、本日は夏季限定メニュー『冷製ペスカトーレ』をご紹介します!もちっとした麺が好評のアルテミスのパスタ。今回は夏らしく、さっぱりと冷製に仕上げました。イタリアン専門の奥山シェフ”自信作”です!

『魚介のうまみたっぷり! フレッシュトマトの冷製ペスカトーレ

 赤と黄色のミニトマトを彩りよく盛り付け、ぷりっぷりの海老やあさり、大きなムール貝などの魚介類をふんだんに使った、贅沢な一品。味付けはシンプルですが、それぞれの素材の美味しさが合わさり、まるで本格イタリアンに来たような気分に。
 召し上がった患者様からは「にんにくが効いて美味しい!」「さっぱりしてて食べやすい!」「盛りつけが豪華で驚きました」などの感想をいただき、目と舌で美味しく味わっていただけたようです。
 海老の真ん中にバジルが刺してあるのは、今回のポイント(By奥山シェフ)。食べた瞬間バジルの香りがふわ〜っと漂い、トマトと魚介の旨みが口の中で広がります。
 
 ペスカトーレとは、日本語で訳すと”魚師”というそうです。魚師が、売れ残った魚や稚魚などをまとめてトマトソースで煮込んだことが、名前の由来にあるとのこと。これがスパゲッティーのソースとして次第に親しまれ、イタリア料理には欠かせない、パスタの定番となりました。今はトマトの美味しい時期でもあり、味も栄養もぐんとアップしています。
 トマトは、ビタミンCやクエン酸リコピンカリウムなどが豊富です。暑くて夏バテした体には、ビタミンCやクエン酸の摂取で代謝が促され、疲労回復に効果的。リコピンは、強い抗酸化作用を持つことから美肌、美白を導きます。また、血糖値や中性脂肪コレステロールを下げたりと、血液をきれいにする働きもあるので、生活習慣病の方や、この夏体重が増えてしまった方にはおすすめです。カリウムは、体内の余分な塩分を排出してくれるので、高血圧の予防に繋がります。
 リコピンについては、トマトよりもミニトマトの方が、赤いミニトマトよりも黄色いミニトマトの方が含有量や吸収率が上がります。更に、加熱をしたり油と一緒に調理すると吸収率がより高まるので、トマトを煮込んだソースとして召し上がるのは、とても効率の良い食べ方です。
  
 そして!今回のポイントをもう一つ。写真を見て、麺がとても細いのがわかるでしょうか?これは”カッペリーニ”と言って、パスタの中で最も細く、別名『天使の髪の毛』とも呼ばれています。麺が細いので茹で時間も短くて済み、さっぱりと喉越しが良いので冷製パスタに向いています。
 手作りのトマトソースとカッペリーニの調理法について、家庭用にレシピを作成しましたので、参考になっていただければと思います!
 

*レシピ*
【1人分】
カッペリーニ(乾) 64g
トマト       10g
トマト水煮     10g    
玉ねぎ        3g
砂糖        1.5g
塩         0.3g
オリーブ油     3g
バルサミコ酢    1g

海老        20g
ムール貝      20g(殻付きで約40g)
あさり       30g(殻付きで約60〜70g)
白ワイン      1g
にんにく      0.1g
オリーブ油     0.5g   
塩         0.1g
胡椒        こしょう 少々

ミニトマト赤・黄  各1個
オリーブの実    15g
パセリ       少々
バジル       1g
ビーリーフ    3g


【作り方】
(トマトソースを作る)
1.トマトは湯むきして皮を取り、種を取りのぞいたら乱切りをする。
2.玉ねぎは乱切りする。
3.ミキサーに1と2のトマト、玉ねぎ、トマト水煮、砂糖、塩を入れて10秒ほどかける。一度止めて、オリーブ油をゆっくり入れながら再度ミキサーにかける。

(トッピングの具材の準備)
4.海老は殻をむき、2分ほどボイルして先ほど作ったトマトソースを少し絡めてマリネにしておく。
5.にんにくはみじん切りし、オリーブ油で香りが出るまで弱火で炒める。
6.火が通ったらあさりとムール貝を入れて中火にし、白ワインを回し入れる。
7.蓋をして蒸し焼きし、4分経ったら塩、胡椒で味を調えてパセリのみじん切りを散らす。
8.7をボールに入れ、氷水で粗熱を取ったら冷蔵庫で冷やす。

(麺を茹でる)
1.カッペリーニを3分程茹でて、氷水で冷やす。(氷でしめると硬くなるので、表示されている時間より30秒ほど長めに茹でます。)
2.冷やしておいたトマトソースと合わせ、器に盛りつける。

(仕上げる)
ビーリーフ5〜6枚、ミニトマト赤・黄(1/2カット)、ブラックオリーブスライス、ムール貝、あさり、海老を盛りつけ、最後にバジルの葉を海老の上に乗せる。

〜奥山シェフより皆様へ〜
 トマトソースは、冷たいドレッシングタイプなのでミキサーがあれば簡単に作れます!あとは彩りを良くして色んな魚介類を入れれば、見た目も豪華にボリュームのある仕上がりになります。

 この夏、手作りトマトソースに挑戦し、イタリアンな気分をお家で味わってみませんか?