節分のおやつ 福豆のキャラメリゼとビーツのムース

 こんにちは。管理栄養士の横道友理子です。
 昨日は2月3日、節分でした。アルテミスでは、4階カフェテリアに福豆や鬼のお面、柊を飾り、賑やかな節分の雰囲気に包まれていました。

「おには〜そと!ふくは〜うち!」
 皆様は、豆まきされましたか?
 豆まきには、家の中の鬼を外にだし、福を呼び寄せる意味がこめられています。
 これは言い伝えになりますが、昔、京都に鬼が出たことがあり、「鬼の目に豆を投げつけて退治しなさい。」という神様のお告げがありました。そこから「魔(ま)を滅(め)っする」という言葉が生まれ、その年を無病息災で過ごせるよう、豆をまく習慣が広がったようです。
 炒った豆は、「邪気を祓った豆」ということで福豆と呼ばれます。年の数だけ食べることで、年齢と同じ数分、福を身体に取り入れられると言われていますが・・・。現在30歳の私、30個の豆を食べるのは、ちょっと苦しいものがありました。

 アルテミスでは、美味しく豆を食べよう!というシェフのアイデアのもと、大豆のお菓子を考案。患者様にご好評のビーツのムースに添えて、15時のおやつにお出ししました。

『福豆のキャラメリゼビーツのムース 』

 見た目はおせんべいのような、ちょっと変わったフロランタン?にも見えますが、食べてみると正に”大豆”。キャラメルの優しい甘さと、香ばしい大豆の風味が合わさった新鮮な美味しさです。
 大豆は、大豆たんぱく質大豆イソフラボン、大豆オリゴ糖、食物繊維、カリウムなど、妊産婦さんに嬉しい栄養素をたっぷり含んでいます。大豆たんぱく質は、畑の肉とも呼ばれるほど良質なたんぱく質が豊富です。大豆イソフラボンは、女性ホルモンと同じ働きをすることから、母乳分泌を促進させます。大豆オリゴ糖、食物繊維は、腸内環境を良くさせて便秘改善に効果的。妊娠すると血圧が上がりやすくなるので、ナトリウムを排出させるカリウムも大切な栄養素です。
 ビーツのムースは、下に紫芋のペーストを敷いています。ぷるんとしたムースと、しっとりした紫芋の2層の食感は楽しく、あとの引く味わいです。福豆のキャラメリゼに乗せて食べれば、豆の香ばしさとムースの甘さが口いっぱいに広がります。
 
福豆のキャラメリゼのレシピはこちらです。

【材料】
福豆 50g
砂糖 50g
水 15g

【作り方】
1.鍋に砂糖と水を入れ、ヘラで混ぜる。
2.とろみが出てきて、茶色く焦げ色がついてきたら福豆を加え、更によく混ぜる。(福豆は冷たいので初めは固まるが、火を入れていくと溶けてくる。炒ってある豆なので、茶色く色がつく程度でOK)
3.天板にクッキングシートを敷き、2を一気に流して平らに伸ばす。
4.常温で冷やし固める。

 出来上がったら、食べやすい大きさに砕いてお召し上がりください。
 豆まき用に買った豆。余っているという方もいらっしゃると思います。そのまま食べるのも良いですが、ちょっと一工夫するだけで新しいおやつが出来上がります。栄養価が高く、体にも嬉しい手作りおやつ。ぜひ、やってみてはいかがでしょうか?

 次回は、患者様にお出ししている手作りクッキーについてご紹介しますので、お楽しみください!