1月15日は小豆粥

 こんにちは。管理栄養士の横道友理子です。
 アルテミスへの出勤途中、畑に霜柱があるのを見かけます。子どもの頃、霜を踏むのが楽しくて靴がびしょびしょになったことが、懐かしく思い出されます。

 本日1月15日の朝食は、小正月ということで「小豆粥」をご提供しました。
 小豆粥を食べる習慣は、今ではだいぶ薄れてきてしまっていますが、実は千年以上も前からあったようです。「1年を健康に過ごせますように。」という願いが込められており、赤い小豆には、邪気を払うという意味も含んでいます。


 コトコトじっくり炊き上げたお粥はとろりと柔らかく、小豆の風味が漂います。
 小豆本来の素材の旨みがお粥に染みわたり、ほっとする味わいに仕上がりました。隠し味の塩が、美味しさを更に引き出しています。
 
 小豆には、カルシウム、カリウム、鉄、食物繊維、ビタミンB1、B2、B6、亜鉛などの栄養素がたっぷり含まれます。又、小豆を茹でて出てくる泡は、”サポニン”という成分が多く、これには血液をサラサラにしたり利尿効果も期待できます。病棟でよく、「足がパンパンで辛い・・・。」とむくみを訴える患者様がいらっしゃいますが、小豆はそのような症状を和らげるのに最適な食品ともいえますね。
 出産や授乳で失われた鉄分の補給、便秘解消にもなりますので、小豆粥に限らずおやつ等に取り入れてみても良いかと思います。