七夕御膳

今日の東京は朝夕に時折雨の降る空模様。梅雨のさなかの関東地方では、七夕の日に美しい夜空が拝めることは少ないです。織姫と彦星は雲の向こうで一年に一度のデートを楽しんでいるのでしょうか?

そんな今日の七夕の日にちなみ、病棟ではお母さんの健康と無病息災を願って、7月のイベントメニュー「七夕御膳」をお楽しみいただきます。



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◇蕎麦(七夕風)

天の川に見立てたお蕎麦に色とりどりのお星さまと織姫・彦星が飾られた、見た目にも楽しいお蕎麦です。織姫と彦星をかたどった揚げ大根は、大根を煮てから片栗粉をつけて揚げてあり、みずみずしさとしゃきしゃきした歯ごたえを兼ね備えた、とても美味しい付け合せ。天の川にきらめくお星様もネバネバした食感で夏バテ防止に良いオクラ、やわらかく煮た鮮やかな人参、ほくほくした甘味がおいしいサツマイモの天婦羅など、それぞれに素材の特徴を生かした味わいを楽しめます。つけ汁には、しゃきしゃきしたみょうがとおろし生姜を入れて、爽やかな夏の味をお楽しみください。
<そば、さつまいも、オクラ、人参、大根、刻み海苔、長ねぎ、みょうが、おろし生姜>


◇蒸物:鯛の蒸し物

料理長の土屋シェフがお得意の鯛の蒸し物は、薄味な中にも塩麹でお魚の旨味を存分に引き出した、ふっくら美味しい逸品。枝豆入りのやさしい卵白の泡に包まれて、一緒に食べると枝豆のしっかりした歯応えとお魚のやわらかい歯触りのハーモニーが、心地よく美味しさに華を添えます。薄味仕立てのくずあんが素材の味を引き立てて、鯛の旨味をじっくりと味わえるお料理です。
<鯛、卵白、片栗粉、むき枝豆、三つ葉塩麹、くずあん、わかめ>




◇揚物:天婦羅

お蕎麦と相性の良い天婦羅をご用意しました。ぷりぷりお肉が美味しい海老に穴子、ふっくら柔らかなキス、しゃきっとした歯応えのアスパラなど、どれも素材本来の美味しさを楽しめるものばかり。そのまま食べても美味しいですし、お蕎麦のつけ汁を少しつければ、またさらに旨味が引き立ちます。
<海老、キス、穴子、アスパラ、大葉>



◇和え物:茄子の利休寄せ

焼き茄子の利休寄せは大変手間のかかるお料理なのですが、暑い日にもさっぱりと召し上がれる夏のお料理です。今回は焼き茄子の緑色に練りごまの白色とカニ肉の紅色を加えて、見た目の彩りも鮮やかに整えました。やわらかい焼き茄子には味が染みていて、カニ肉はぷりぷりの甘味。風味豊かなわさびが利いて、口の中に一服の涼味が広がります。千利休が愛したといわれる夏の味をお楽しみください。
<焼きなす、かに棒、わさび、割りしょうゆ>






◇デザート:トマトのムース

夏の冷たいお菓子には、爽やかな酸味が楽しめるトマトムースをご用意。牛乳とゼラチンと生クリームでふわふわに仕上げたトマトムースと、上白糖とオレンジジュースで甘味とコクを引き出した酸味豊かなトマトソースには、それぞれ違う品種のトマトを使用しています。すっぱさと甘さにミントの香りが加わって、爽やかな夏の風がお口に広がります。